こんにちは、りけいははです。
前記事:〜未就学時代編、〜小学校中学年編その1、〜小学校中学年編その2に続き、子どもの偏食がテーマです。
子どもの年齢が上がって小学校高学年から中学生くらいになると、小手先の工夫では応じてくれなくなり、親の精神もズタボロに。
そこをどう乗り越えた、というよりやり過ごしたかを紹介します。
<ほかの家のご飯も食べてくれ期>
偏食で困るのが親戚や友人の家でのお泊まり。
人の家で出された料理は食べられるものが少なく、招いてくれた家も困るし、私自身も申し訳ないのと恥ずかしいのとでいつも頭が痛くなりました…。
(さらに悩ましいことに、当の本人はあまり気にしていない…)
小さいうちは仕方ないと多めに見てもらっていたのも、年齢が上がるとそうはいきません。
祖父母の家でも「この子いったい何なら食べるの!?」と困らせてしまい、帰省が憂鬱になりました。
そんな(親の)窮地を脱するための苦肉の策が下記の方法。
ステップ8 何でもかんでも塩・醤油
食育体験で食べられる食材自体は増やせても、難しいのが味付けです。
下味のついた食材は使えず、酢やマヨネーズ、ケチャップも不可。食べられるのは主に塩味か醤油味。
生野菜は塩、加熱した野菜は醤油。
魚も肉もタレなどは使わず醤油。
鍋物も昆布・カツオで出汁だけとって煮て味付けは小分けしてから醤油。
家や親戚、親しい友達のお家では、息子の分だけ味付けをせずに取り分けて自分で塩か醤油をかけて食べるようにしていました。
外食では肉のグリルやステーキなどを、注文時に「ソースをかけないで下さい」とお願いして、小皿で醤油を出してもらってしのぎました。肉系の料理は「胡椒もなしで!」と伝えるのを忘れて、胡椒がかかった肉を食べてくれなかったことも度々あるので、注意です。
いろんな人に余計な手間をとらせましたが、この方法で数年なんとかやり過ごしました。
<ほとんどあきらめ期>
小学校高学年、苦手な物はたくさんあったものの、特定の食材と塩・醤油の組み合わせでなんとか食べていけそうだったので、親としてはもういいだろうという気持ちになり、正直、積極的な対策はしていませんでした。
ほとんどあきらめていた私ですが、心のどこかに「ちゃんと食べさせなければ」という親心が残っていたのでしょうか。
何もしないよりマシくらいのちょっとした試みを続けました。
ステップ9 ダメ元でちょいチャレンジ
小ネギやゴーヤなど臭み・苦味の強い食べ物は受け付けない息子ですが、時々、数ミリからせいぜい一切れをお皿やお椀の端に乗せ、「1口でも食べてごらん」と勧めました。
食べてくれなくても仕方ない、と思って出していましたが、料理の食いつきが良かった時を狙ったのと、量を極端に少なくすると、だいたいは食べてくれました。
これで苦手克服!というレベルでは到底ありませんが、ゼロ(まったく食べられない)からの脱出という意味では大きな一歩だったと思います。
ステップ10 子どもの「どーしてもお願い!」はチャンスの時
「好きでなくても食べなさい!」なんて言っても無駄と、普段は食べ残しがあっても注意することはなかったのですが、この台詞を言って聞かせられるタイミングというものがありました。
それは友達とゲームをしたい時。
うちの子はタブレットやテレビゲームが大好きで、かなりのめり込むタイプ。
やり始めたら時間も忘れて延々にやってしまうので、家では各ゲーム機に時間制限を設けています。
でも、休日、友達が遊びに来て一緒にゲームをしていると、制限時間はあっというま。
すると子どもは、「あとちょっと、お願いお願いどーしてもお願い!」と時間延長を訴えてきます。
時は来たり! 子どもが必死にお願いをしてくるこんな時こそ、苦手な物を食べさせるチャンスです!
お友達と遊ぶ時は食事も一緒にすることが多かったので、そこでそんな訴えをされたら、「それならこれを食べなさい」と、強気に要求。
この時ばかりは仕方なしに食べてくれます。
ちなみに私は、うちに遊びに来る偏食のお友達にも同じ手を使って野菜を食べさせています。
「もっとみんなでゲームしたいの? そう、ならこれ食べないとね。一人が食べなかったら連帯責任で延長しないからね」。
こんな脅迫めいた言い方をしても、みんなでゲームをしたい!という気持ちが勝つみたいで、わりとすぐに食べてくれます。
おそらく家で親と子が一対一の時にそんな駆け引きをやるとケンカになって終わると思います。
でも友達がいる時に仕掛けると、一緒にいる楽しさで苦手なものに対するハードルが下がるのか、成功率が高いです。
次回は最終回、偏食を克服した時の詳細をお伝えします。